漆喰彫刻・鏝絵 手塚忠四朗の仕事
縁があり、手塚忠四朗氏の漆喰彫刻、鏝絵を拝見する機会に恵まれました。
都内某所にあるご子息忠昭氏のお住まいにお伺いし拝見させていただいた数多くの作品は、「素晴らしい!」の一言につきるようなものでした。
個人の家の中に眠っているような作品ではなく、公にされるべき仕事なのですが、その存在さえあまり知られているとは言えません。許可を頂き、私のホ−ムペ−ジにアップさせていただくことに致しました。
なお、手塚氏については、安野光雅著「職人達の春」にて久住章さんが29歳頃京都での数寄屋左官の修行を終えて、鏝絵の名人、手塚氏のもとで二ヶ月ほど漆喰彫刻を学んだことが記されています。
手塚忠四朗の資料は、頂いたB5の紙に記された簡単なものですが、記載されている内容をそのまま転記します。
経歴
手塚工業株式会社社長、東京都左官職組合連合顧問
明治40年11月29日 中野区橋場町に出生
大正15年3月 家事の左官業に従事、日本画家結城素明画伯に師事
昭和 8年3月 東京都左官職組合杉並支部長
昭和34年3月 東京都左官職組合連合会副会長
昭和42年3月 東京労働局技術検定委員嘱託
昭和55年3月 新穗樹社展「竜と観音立像」入選
主な作品
長寿老(福田赳夫氏所蔵)、白竜(米国ワシントン会館)、素戔嗚尊おろち退治(中野氷川神社)、菊天人の舞(群馬県正楽寺)、青年の像(井草青年会館)、聖徳太子像(日本左官業組合連合会会館)、竜と観音(滋賀県左官会館)、虎渓三笑の図(中野宝福寺)、狛犬(大宮八幡宮本堂内)、清少納言(杉並区立中央図書館)
手塚忠昭氏宅に保存されている作品の一部を漆喰彫刻、鏝絵の順に紹介します。
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