緑化問題への提案
ガ−デニング・ブ−ムそして屋上や壁面緑化の問題が、最近大きく取り扱われています。都市部の空気質がかなり悪くなってきてをり、緑化する事により少しでも自然の力を借りて環境を改善していこうというのが、根本の発想だと思われます。
2000年6月に行われた、エコ・グリ−ンテックにおいても、実に様々な緑化手法が紹介され、たくさんの見学者が訪れていました。
私が土をテ−マに研究していく過程で、植物との接点も俎上に上がってきています。
化学物質を排除し、土と紙のミックスによるタイルやブロックは、植物生育環境にとっても、非常に良いはずだと考えているからです。
この土と紙のミックスによる焼かないタイルやブロックは、
1. 同じ大きさのものを土だけで作った場合の1/3の重量にまで軽減できる。
2. 雨に当たっても、軟化は避けられないが形が崩れることはない。
3. 土分が雨によって流されることがほとんどない。
4. 客土に植樹したものが時間の経過と共に、タイルやブロックの中にまで根を伸展させることが出来る。
5. ブロックを使った植木鉢は、室内にそのまま置け水やりをしても、底から水が出てくることはない。そのため受け皿が不要である。
6. 植木鉢をそのまま庭に埋め戻すことが出来る。
等の特徴があります。
発芽テスト
左の写真は、CPタイルに種を植え付け発芽させたものです。右の写真は、タイルの裏側に根が張っている様子です。
このタイルは、沖縄赤土とダンボ−ルをミックスしています。植物はセダム(万年草)です。植え込みから6ヶ月経っています。
CPブロック植木鉢
ワイヤ−を四隅に通すことにより、このような使い方も出来ます。
角型のため連続させて使った場合も場所をとりません。色、質感は使用する土を代えることにより変化します。ここで用いている土は、小牧黄土と鹿沼土をミックスしたものです。
植裁パネル
荒木田土を使い木製のパネルとしたものです。植物はセダムを用いています。垂直に4ヶ月ほど立てておくと、この植物にはあまり適当な環境ではなさそうで、弱ってきました。
CPブロックを用いて間仕切りを作り、一部に植裁をしています。この使い方をするためには、平置きで植物を育て充分根が定着してから間仕切りの一部に組み込みます。水やりは、このブロックの吸水性を利用して霧吹きなどで充分ブロック全体を濡らして行います。